めんちょう(面疔)って カッコ悪いんです!

めんちょう〟の正体は、いわゆるおできの中でも顔にできるものです。
漢字では「面疔」と書きます。毛穴に汚れや皮脂が詰まってできるにきびとは
異なるもの毛穴深くの毛包と呼ばれる部分に黄色ブドウ球菌が入った
ことによって炎症・化膿を起こしている状態なのです。
昔、効く抗生物質がなかった時代では、顔にできたおできを潰したことに
よって髄膜炎を起こして亡くなった人もいたそうで、そこから、おできの中でも
顔にできるものを、めんちょう と呼ぶようになったそうです。
めんちょうができる目や鼻は、薄い骨だけを隔てて、すぐそばに脳があるため、
おできといっても油断できなかったのです。
実際にめんちょが顔にできると、非常にカッコ悪いのは確かなので、早めに
治療することをお勧めします。

めんちょうができたら、まずは皮膚科で治療です。普通は、抗生物質の
内服と軟膏の塗布で治療することになります。膿を持って痛みが激しい場合、
切開して、膿を出すことも必要になる場合もあります。市販の軟膏を塗って
治癒する場合もありますが、悪化することもありので、是非 皮膚科へ行って
ください。
普段から肌に対する意識を持っておくことが大事です。このあたりはにきびと
同じで、常に肌を清潔に保つことと、肌に刺激を与えないことの二点が基本的
予防対策となります。 肌を清潔に保つ方法としては、泡立てた洗顔料で
優しく顔を洗い、すすぎ残しがないように気をつけることが大切です。
また気になるからといってあまりめんちょを触りすぎても、めんちょをさらに
悪化させることになりかねないので、気をつける必要があります。
そして、チクチクするような服は避けたりと、衣類の素材にも気を配ることです。
髪の毛も肌に触れば立派な刺激になります。おでこや頬など、めんちょの
できやすいところに髪の毛がかからないよう工夫することも、めんちょを
作らないために大切なことです。