「ものもらい」聞いたことありますか?子供のころよくかかりました!

ものもらいは、目の病気まぶたにできものができることを言います。
この「ものもらい」とは主に東日本などで使われた言い方で、関西では
「めばちこ」と言います正式な病名は「麦粒腫(ぱくりゅうしゅ)」または
霰粒腫(さんりゅうしゅ)」を言います。
どちらもまぶたの病気で、痛みやかゆみを伴う症状を起こすのが特徴に
なります。
一般的には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)のことをさすそうです。
麦粒腫の症状は、主にまつ毛の根元あたりのまぶたの一部が赤くはれて、
はじめはかゆみを感じます。そして次第に痛みを伴うようになってきます。
ときには、同じ側の耳たぶの付け根のリンパ節も腫れてくることもあります。
また、まばたきすると目が痛い、充血する、ゴロゴロする、まぶたが赤く腫れる
といった症状がも出てくることもあります。
炎症が強くなってくると、赤みや腫れ、痛みが強くなります。化膿が進むと、
腫れた部分が自然に破れて膿が出ることがあります。膿が出てしまえば、
その後症状は回復に向かっていきます。
まぶたの表面は皮膚で、裏側は結膜でできています。
その間にまぶたを上下に動かすシャッターの動きをする筋肉があります。
まぶたには脂腺や汗のでる
分泌腺が多いのでそこから細菌が入って腫れたり炎症を起こしたりします。
寝不足や泣いたためにまぶたが腫れぼったくなるのはこのような腺が多い
からです。
まぶたの皮脂腺に黄色ブドウ球菌という細菌が入って急性化膿性炎症
がものもらいです
黄色ブドウ球菌は日常生活環境のさまざまなところに存在して、
化膿している部分だけでなく、健康な部分の皮膚や粘膜、ホコリ、毛髪、
動物の皮膚などさまざまなところに見られます。子供が夏かかることが多い
イメージの病気ですが、大人も、また季節もあまり関係なくかかります。
もうひとつのものもらいである霰粒腫は、まぶたに小さなしこりを感じます。
触るとコリコリとしますが、痛みは通常ありません。しかし、細菌に感染して
しまうとまぶたが赤く腫れ、痛みを伴うこともあります。
炎症を伴った場合は麦粒腫と似た症状が出ることがあり、区別がつきに
くくなることもあります。
霰粒腫は、麦粒腫とは異なり、そのままの状態で放っておくと同じ状態の
まま何ヶ月も続くこともあります。
また、霰粒腫とよく似たもので癌であることがあります。高齢の方で
このようなものができた時は、早めに眼科を受診する必要があります。

予防対策
まず第一に目の周りを清潔に保つことが大切です。まぶたの周りが
不衛生であることと、まぶたをこすることが大きな要因です。
刺激の強い辛い食べ物や、炎症を起こしやすいエビやカニなどの甲殻類は、
ものもらいを起こしやすくする傾向があります。

 治療として
炎症をおこしている場合では、抗生物質で炎症を抑えます点眼薬、
軟膏などの外用薬や内服薬を併用する場合もあります
このような薬を使うことで、2~3日ぐらいすると症状はかなりよくなってきます。
たいては、4~5日ぐらいで回復します。麦粒腫の場合、それでも治らないとき
には、メスを使って小さく切開し、膿をだしてしまう方法もあります。
この切開に関しては、必ず病院で医師に行ってもらって下さい。
自分でやってしまうと、にきびなどと同じで帰って悪化することがあります。