脊柱側湾症 ⇒ 思春期の女子に多に多いそうです!

脊柱がねじれながら側方へ曲がる脊柱側湾曲症の多くは
成長期の子供に発症し、進行すると学校生活にも支障が出ます。
早期に発見することが難しいため、進行してから病院にかかる
ケースが少なくないそうです。
ひどく曲がった背骨は元には戻らず、重症になると手術が必要に
なります。
最近では治療法は進歩しており、矯正効果も安全性も高くなって
きています。
脊柱側湾症は、坐骨神経痛などが原因で背中が曲がっているなど
いろりろな病気に伴っても起きますが、圧倒的に多いのが原因不明
の特発性側湾症です。
中でも最も多いのが思春期特発性側湾症で、小学校高学年から
中学の時期にかけて発症します。
女子が男子の5倍以上多いそうです。

側湾の程度が軽ければ特に支障がのこる心配はありませんが、
高度の側湾では胸郭が著しく変形するため、肺や心臓に負担が
掛かります。


    脊柱側湾症の整体治療法による治療時の写真

   治療開始時           週1回の治療で20回目
側湾症ーOL2-前        側湾症ーOL2-後
側湾症 症例集 http://www7b.biglobe.ne.jp/~sokuwan-seitai/ より引用


治療は側湾の程度が20度までの軽症であれば、成長の様子を
見ながら定期的にエックス線検査をして経過観察をします。

20~30度の中等症になると、まだ成長する可能性があれば装具
を着けて矯正します。
装具でも症状が悪化し、45度以上の重症になると手術が必要に
なります。

手術は、一般的には背中を切開してチタン製、ステンレス製の
棒をつなぎ、スクリュー、フック、ワイヤーなどを使って骨に固定、
背骨を矯正します。
感染や神経麻痺まどの合併症が発生する恐れがあるため、脊髄
の様子厳重に監視するなど、安全性を確保しながら進められます。
時間は3時間ほどですが、側湾が100度を超えるような重症の場合は
2回に分けて行うこともあります。
手術後約3ヶ月は念のため装具を着けます。
手術が上手くいけば再発の可能性は低いそうです。

特発性側湾症は原因が未解明で予防法も分かっていないため、
早期発見が重要です。
日頃から肩や腰の高さが左右で違わないか、前屈姿勢を取って背中に
出っ張りがないか、などを気に掛けていれば、早期に異変に気付くことが
できるはずです。