思ってない人が多いようです。 そのため 見過ごされるケースが
少なくないそうです。
歯肉がんは 口腔がんの一種で、口腔がんには、歯肉がんの他に
・舌にできるがん (舌癌 ぜつがん)
・舌と歯肉の間の口底にできるがん(口底癌 こうていがん)
・頬の内側にできるがん (頬粘膜癌 きょうねんまくがん)
・口の中の天井にできるがん (口蓋癌 こうがいがん)
・上下の口唇にできるがん (口唇癌 こうしんがん)
などがあります。
* 歯肉がんには 上顎の歯肉にできるものと
下顎の歯肉にできるものがあります。
歯肉がんは 口腔がんの中では、舌がんに次いで 2番目に多く
50歳代に多く発症しています。
恐ろしいところは、違う場所へ飛び火(転移)を起こすことです。
口腔がんでは、首のリンパ節(頸部リンパ節)に最も高い確率で
転移を起こすそうです。
原 因
発生原因は不明とのことですが、 飲酒や喫煙が原因の一つと
いわれています。
また、義歯や虫歯による持続的な刺激が誘因と考えられています。
歯肉がん写真Ⅰ 歯肉がん写真Ⅱ
画像引用:東京医科歯科大学顎口腔外科
早期の症状では痛みは無いが、見た目の変化があって 潰瘍が
できたために歯肉が赤くなっていたり、カリフラワー状に白く
ざらざらになったりする場合が多いとのこと。
発症は 歯がそろっているか、インプラント治療したかしないか
にも関係がなく、虫歯や歯周病のあるなしも関係がないとのこと。
重い歯周病は歯肉がんと判別し難いので、注意したい部分です。
また、抜歯後、1ヶ月以上治らない場合は、歯肉がんの可能性が
あるそうです。
歯肉がんの疑いがあれば、組織を一部採取、検査し がんかどうか
診断する。
治 療
早期がんの場合、がんと周辺の歯肉を切除するだけで済み、きちんと
治療すれば治癒率はかなり高くなるそうです。
進行してる場合は、がんが歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨を溶かし、
さらに進行すると あごの骨まで浸食するので、骨の一部を切除したり、
あごの骨を離断したりして、欠けた部分を金属で補強する必要が生じる
そうです。
進行がんの場合は、化学療法や放射線療法を併用する場合もあります。
予 防
・義歯が歯肉などに当たる場合は、早めに調整してもらう。
・1ヶ月に一度は歯茎を観察し、指で触ってみて異常があれば
歯科や口腔外科で診察を受ける。