胃が持たれる、食欲がないなどの症状改善に漢方が効果を発揮
するそうです。
機能性胃腸症とは、一般的検査では胃の粘膜にただれなどの
器質的(組織)的変化が認められないのに、胃の痛みをはじめ
とした症状(腹部膨満感、吐き気・おう吐、食欲不振、胃のもたれ、
胸やけなど)を示す症候群で、最近の一年間で合計12週以上続く
ものをいいます。
胃は本来は、膨らんだ風船のように丸い形をしているのではなく、
膨らむ前の平らな袋のようになっています。
そこへ食べ物が入ってくると、風船のように膨らんで食べ物を
貯蔵し、消化するため胃酸を混ぜ、こねて食べ物をかゆ状態にして
蠕動(ぜんどう)運動によって十二指腸へと送り出します。
しかし、食べ物が入ってきても胃が膨らまないと消化ができず、
送り出し、つまり排出ができなくなります。
そうなると、胃もたれ、食欲不振、胃痛、胸やけといった症状が
おこるそうです。
症状の原因が慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの病気によるものか
どうか検査して、病気が見つかれば、それらに対応した治療が必要に
なります。病気が特定できない場合は、漢方が効果を発揮するそうです。
漢方を食事の30分前に服用する
六君子湯(りっくんしとう)は胃の働きを良くする漢方薬で、胃を広げて
胃もたれや食欲不振を解消します。
日頃は食欲があり胃もたれもないが、食べ過ぎ飲み過ぎで胃が張って
仕方がないときは半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を、痩せていて
食欲不振や胃痛の人には安中散(あんちゅうさん)を処方すると、
胃酸の過剰分泌を抑えるそうです。
漢方に付いて 詳しく知りたい方は こちらのサイトをご覧ください。
⇒ http://davincisapprentice.blogspot.com/2008/01/blog-post_2752.html
機能性胃腸症では、漢方を一日3回、食事の30分前に服用します。
まず、2週間服用して経過を見ます。
効く人は1~2週間で空腹を感じ、胃もたれなどの症状が改善します。
ただ、薬だけに頼らないで、暴飲暴食を避け食事をきちんと取り、
運動を心掛けて、睡眠を十分に取るなど、規則正しい生活を送る
ことも忘れてはいけません。