認知症リスク ⇒ コレステロール値低下すると発症率高い!

老年期になってコレステロール値が大きく低下する人
認知症発症率が高い、と米ジョンズ・ホプキンス大学のミッチェル・
M・ミエルケ助教授らが発表しました。

同教授らは健康な女性1462人(38~60歳)を32年間追跡
コレステロール値と認知症との関連を調べました。
この間に161人が認知症を発症しましたが、コレステロール値
中年から老年期にかけて大きく低下した人では発症率が
17.5%に上がったのに対し、増加したり変動がなかったりした人
では8.9%だった。

同助教授は「中年期から老年期にかけてコレステロール値が
低下した場合、他の人に比べて認知症の発症率2倍高まる
老年期になってのコレステロール値低下は、認知症の指標とも
言える。」と語っています。

認知症は、かつては痴呆(ちほう)と呼ばれていましたが、2004年に
厚生労働省の用語検討会によって「認知症」への言い換えを求める
報告がまとめられ、まず行政分野および高齢者介護分野において
「痴呆」の語が廃止され「認知症」に置き換えられました。

各医学会においても2007年頃までにほぼ言い換えがなされています。
「認知症」の狭義の意味としては「知能が後天的に低下した状態」の
事を指しますが、医学的には「知能」の他に「記憶」「見当職」の障害や
人格障害を伴った症候群として定義されています。