赤ちゃんの病気 ⇒ 新生児ミルク誘発性腸炎

新生児ミルク誘発性腸炎は、主にミルクを飲んだ後に、血便、下痢の
の他、お腹が張ったりするなどの消化器の症状が見られるようです。
生後7日ぐらいまでに起こり、毎年全国で1000人以上が新たに見つかって
いるともされています。

ミルクアレルギーの一種との見方もありますが、原因や病態などはまだ
十分に解明されていないようで普通の食物アレルギーとは異なる点が
多いとのことです。

アルルギーは、ダニ、花粉、食物など本来人間にとって無害なものから
自己を守ろうとする免疫反応の一つです。
ミルクアレルギーでは、ミルクの成分にだけ免疫反応を起こします

これに対し新生児ミルク誘発性腸炎は、アレルギーの診断で最も
よく見られる igeという物質が陰性に出ることが多いそうです。
また、生後間もない時期は母乳かミルクだけによるものなのかどうか
断定できないそうです。
更に食物アルルギーの多くは皮膚に症状が出ますが、主に消化器症状が
表れるのが特徴とのことです。

診断は、血液検査や弁の表面に付いた粘液の細胞を調べて行うそうです

新生児誘発性腸炎は、生まれてばかり未熟な消化器に起こった一時的な
炎症で、腸管の成熟を待って経過を見守ることが大切です。
栄養障害に注意し、1歳を過ぎれば問題がなくなっていることを確認します。
ただし壊死性腸炎、消化管感染症、先天異常などとの鑑別が必要になる
そうです。

治療としては、できるだけ母乳にするが、母乳でも症状が出る場合は
加水分解乳やアミノ酸乳などの特殊なミルクに切り替えることで回復
することが多いそうです。
ただし特殊ミルクを使うときは、栄養に細心の注意が必要とのことです。