上咽頭がん ⇒ 早期発見が難しいそうです。

咽頭がんは、その出来る部位により、上咽頭がん、中咽頭がん
下咽頭がん あります。
咽頭は、鼻から口腔へつながった、その下の部分にあり
更にその下は喉頭、食道へとつながります。
咽頭の下方部分 食道に近いのが下咽頭上方部分 口腔に近い
のが上咽頭、その中間に位置するのが中咽頭となります。

上咽頭がんは
初期はほとんどが無症状で、自覚症状がないとのこと
鼻の奥にできるので、口の中を覗いても見えなく、発見しにくい
そうです。
頸部腫瘤(けいぶしゅりゅう)と耳症状が最も多い症状で、
自覚症状はかなり進行してから現ます。腫瘍が大きくなると
はじめは中耳炎のような症状が出ます。たとえば、片側に耳が
詰まったような感じ、難聴、耳鳴り、耳に響くような痛みといった
症状が起こります。滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)と
診断されている場合があります。
さらに進行しますと、鼻出血や鼻閉、などの鼻の症状が現れる
ようになるとのことで、ほかに、物が重なって見える眼の症状、
顔面の痛み、知覚異常、がんこな頭痛などいろいろな症状が
あるそうです。
上咽頭がんは、早期に頸部リンパ節に転移しやすく、耳や鼻の
症状がなく頸部腫脹のみが自覚症状ということもあるそうです。

検査と診断として
鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)検査で直接がんを観察し、
CTやMRIで腫瘍の周囲組織への広がりや浸潤(しんじゅん)の有無を
検査するとのこと。
遠隔転移が多いので肺転移や全身への転移を調べるため、肺CTや
ガリウムシンチ、PET(ポジトロン放出断層撮影)などが行われるそうです。

治療としては
放射線治療と抗がん薬治療(化学療法)を組み合わせて行うのが
一般的で、手術が第一選択になることは ないそうです。
放射線治療後に補助化学療法を行う方法や放射線照射に抗がん薬を
併用して行う方法、全身的に抗がん薬治療を行い、そのあとに局所の
上咽頭を中心に放射線を照射する方法があるそうです。
放射線治療と化学療法の2つを組み合わせることにより、治療成績は
著しく向上しているとのことです。

初期が症状が ほとんど無く 発見しにくいという特色を持っているため、
定期健診や人間ドッグに通って、自己の健康チェックを行うよう
心掛けることにより、万が一 発症した場合でも 早期発見できる
と思います。