下痢 ⇒ 原因・症状はさまざま!

 
下痢(げり)は、健康時の便と比較して、非常に緩いゲル状・若しくは
液体状の便のことで、主に消化機能の異常により、患う症状です。

下痢になると、便が軟便になったり水様便になるほかにも腹痛、嘔吐、
発熱などの別部位の不調が伴う場合もあります。
下痢には、次のようなものがあります。
・軟便   ⇒ 非常にやわらかくほとんど形がない状態

・粘血便 ⇒ 粘液や血液が混じった便

・水様便 ⇒ 水のようなほぼ液体状の便
・泥状便 ⇒ 水様便よりは、ドロドロした便
下痢を起こしたとき、併発する症状として
・腹痛、嘔吐、発熱 ⇒ 腹痛、嘔吐、発熱腹痛や嘔吐、発熱を伴う場合も
・脱水症状 ⇒ 腸が水分を吸収しなくなるため
・食欲減退 ⇒ 腹痛や腹部の違和感で食欲が減退 する
・体力の消耗 ⇒ 下痢時には体力が低下していく
通常、成人の糞便量は約 150g/日、糞便中の水分量は約100~150ml/日
に濃縮されており、下痢は「 1日の糞便中の水分量が 200ml以上(または、
 1日の糞便の重量が 200g以上)と定義されているそうです。
しかし、腸内容の通過が速すぎたり、水分の吸収が不十分だったり、あるいは
腸液などの分泌が多すぎると、水様便になり下痢が起こる。これらは機械的・
化学的刺激、感染、炎症による刺激が原因となります。
一般に便の水分含有量は、普通便(バナナ状)で70~80%、硬便で60~70%、
逆に下痢状で泥状便は80~90%、水様便は90%以上で、それに伴って排便回数
も増えます。

下痢はその症状を示す期間の長短により、急性下痢と慢性下痢に分類されます。
つまり、急激にくる急性下痢と、徐々に起こって長く止まらなかったり、繰り返す
慢性下痢とがあります。
急性下痢は、長くとも1~2週間以下で収まるものをいいます。
慢性的なものは1~2週間続くもので、一度収まっても、また起こってしまうもの
などもこの中に入ります。


原因についてはウイルスや細菌などの他にも自律神経失調症などのストレス性
のものや冷たいもので腸が刺激されたときなどのいろいろなものがあります。
下痢は、その症状がどのような原因で起こっているかを見極めることがとても重要
で、 神経性の下痢などの場合には、腸の異常なゼンドウ運動を正常にすれば
よいのですが、 ウイルスや食中毒などの細菌などによるものだと、下痢によって
菌を排出しているので無理に薬などでとめてしまうと熱が出たり病気がひどくなった
りしてしまいます。
治療の基本は無理にとめずに脱水症状にならないように、水分を少しずつ補給
していくことです。
その際に冷たいものは避けて、室温かそれ以上の温かさのものをとよいでしょう。