難聴 ⇒老人性難聴は 補聴器を買う前に受診をする!

年を取るにつれて耳が聞こえにくくなる老人性難聴
このとき、聴力を補うために使うのが補聴器です。

難聴には、外耳から中耳まででの音を伝える経路に
障害が起きて音が聞こえにくくなる伝音難聴と、内耳から
脳の聴覚中枢までの音を感じる経路に支障が起きて
聞こえにくくなる感音難聴があります。

老人性難聴は感音難聴の一つで、年齢と共に音を感じる
経路の働きが悪くなって起きます。
高い音からしだいに音が聞こえにくくなり、声は聞こえても
言葉が聞き取りにくくなります。

老人性難聴では適切な補聴器を使って聴力を補うとよい
そうです。
しかし、単に補聴器を買って使うだけでは、雑音がひどい、
聞こえ方に違和感があるなど、効果的ではないことがあります
その人の難聴の状態や生活環境に合った補聴器を選び
調整して使うことが大切です。
このため、まず耳鼻咽喉科を受診して医師の診断を受け
連携している認定補聴器専門店など、信頼できる販売店
紹介してもらうとよいでしょう。

老人性難聴では、多くの人がかなり難聴が進み、聞こえ
にくくなった段階で補聴器を使い始めます。
しかし、補聴器を使いこなすには、補聴器特有の聞こえ方に
慣れる必要があります。
このため、難聴が進行した状態から補聴器を使い始めると、
上手に使いこなせない場合もあります。

補聴器の音に慣れるためには、難聴の程度が軽いうちに
使い始めた方が有利です。
まだ補聴器を使うには早いかなと思うくらいがいいでしょう。
周りの人に最近耳が聞こえにくいと指摘されたら、受診を
受けるタイミングです。
補聴器には、箱型耳掛け型耳穴(挿耳型)などのタイプ
があります。
選ぶ際には、自分の難聴の状態や生活環境、どんな音を
聞こえるようにしたかなど、具体的な条件と希望に合わせた
補聴器選びが重要です。
補聴器は、使い始めてすぐ最大の効果が表れるものではなく、
専門家による調整を経て、最良の効果が発揮さらる医療機器
であることを覚えておきたいものです。