腎盂炎 ⇒ 女性に多い腎臓病です!

腎臓の腎実質というところで尿は作られ、まず腎盂という部分に
集まります。 腎実質と腎盂に細菌が感染して炎症がおこります。
この炎症が起こった病状が腎盂炎です。

特別な病気を持っていない場合の単純性腎盂炎について
どんなものなのか調べてみました。
腎盂炎をおこす細菌は ほとんどが大腸菌だそうです。
大腸菌は尿の出口から入り込み、尿道を通って膀胱(ぼうこう)に
達し、さらにそこから尿管をさかのぼって腎臓にたどりという
経路で感染するそうです。

腎盂炎になるのは、ほとんどが女性で、女性の体は男性に比べ
尿の出口が肛門に近く、尿道が短いという特徴を持っているため、
細菌に感染しやすいだそうです。
腎盂炎を治療しないと細菌が血液中みでて全身を廻る敗血症になり、
命にかかわる事態となる恐れもあるそうです。
腎盂炎になった人は、その前に膀胱炎をおこしていることが多いので、
頻尿、排尿痛、残尿感といった膀胱炎の症状が数日間続くことが
多いそうです。
さらに、39~40度ぐらいの熱が出て、その熱は午前中低く、午後から
夕方にかけて高くなるという特徴をもっているそうです。
また、腎臓が腫れてくるため腰痛が起こり、こぶしでたたいたりすると
強く痛むそうです。
左右にある腎臓のどちらかに感染は起こるので、片側が痛むそう。
こうした症状があれば腎盂炎とほぼ診断ができる尿検査と
血液検査をおこなって確定するとのことです。

治療は、高熱により脱水症状になりやすいので、入院して抗生物質の
注入と水分の補給のため、朝夕1回ずつ3日間点滴をし、さらに入院
したまま抗生物質を2日間内服することが、基本になるそうです。

最近は 以前少なかった中高年の女性に、単純性腎盂炎が
増えてきてるそうで、その背景には、洗浄式便座の普及が高まって
きたことに関連つけられます。
洗浄便座は水流が後方から前方に噴出するので、かならずしも
清潔とはいえません。
腎盂炎や膀胱炎の予防には、昔ながらの 前から後ろへ拭くのが
いいそうです。