新たな虫歯予防法 ⇒ フッ化物洗口

フッ化物洗口は、フッ化物(フッ素)水溶液を口に含み
1分間程度 うがいをします。

フッ化物は、緑茶などの飲食品にも含まれる安全なもので、
フッ化物を配合した歯磨き剤も多く商品化されています。
でも、歯磨きの場合 水で口をすすぐので、せっかく歯に付着した
フッ化物が、その時 流れてしまい十分な効果を発揮できないのです。

フッ化物洗口では、フッ化物の液体を口に含み歯にしっかり作用させ
歯のエナメル質と反応するため効果が高いのです。
再石灰化を促進して歯質を強化し、虫歯を予防します。

フッ化物洗口は、「ぶくぶくうがい」ができる4歳以上を対象に
30秒程度の洗口から始め、小学生は 1分間 うがいをします。

生え始めてまもない永久歯はフッ化物を吸収しやすく虫歯予防に
効果が高く、フッ化物洗口は継続することでかなりの効果を
発揮するそうです。
その実施効果は? 30代になるころから違いがハッキリ
現われてくるそうです。
新潟県では、子供のころからフッ化物洗口を実施した 31歳の平均虫歯数は
4本に対し、洗口未実施の虫歯数は 11.6本となり 3倍との事です。
また、虫歯が多い高齢者は、虫歯が少ない高齢者よりも 医療費が1.4倍も
かかっているデータもあるそうです。

フッ化物洗口をやっているか、やってないかによって 将来に大きな違いが
でるのではないでしょうか。
「食べる」ことは幸せに生きて行く上で大きな存在であり、健全な歯を持って
いればこそ「食べる」ことができるのです。