肺炎で入院を経験した人は他疾患の患者と比べて、
回復した後になんらかの疾患にかかりやすく死亡率が高い、
と米ルイビル大学感染症科のジョズ・ボーンド博士らが発表しました。
同博士らは、同じ医療センターに入院した成人6971人を対象に
7年超追跡したそうです。
このうち9%は市中肺炎で入院しており、こうした人では他疾患
で入院した人に比べ、退院後に何らかの疾患による死亡率が
明らかに高かったそうです。
同博士は「肺炎での入院経験者で死亡率が高い理由は不明
だが、体に慢性の炎症を起こしやすくなる可能性がある」として、
回復後もインフルエンザおよび肺炎球菌ワクチン接種、禁煙、
節酒などを呼び掛けているそうです。
市中肺炎とは、通常の社会生活を送っている人が町の中で
かかる肺炎を言います。
それに対して、別の病気で入院し2日以上経ってからおきる
肺炎を院内肺炎として区別しています。
肺炎はありふれた病気ですが、医療が進歩した現代においても
死亡率が高く大変重大な病気で、我が国では死亡原因の第4位
を占めています。
市中肺炎の多くは、冬などにカゼ症状に引き続いて、高熱、咳、
痰などの呼吸器症状が悪くなって起こります。
ただ、老人の場合は症状がはっきりしないことも多く、食欲がない、
何となく元気がない、微熱などで発見されることもあるそうなので
注意が必要です。
市中肺炎は、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌によって
おこる細菌性肺炎が代表的ですが、マイコプラズマ、クラミジア、
レジオネラ、ウイルスなどの病原体による肺炎もあり、治療法が
それぞれ違います。
肺炎の診断は、血液検査や胸部レントゲンで影が出ているか
どうかで最終的に判断されるので、おかしいなと思ったら病院で
受診されることが重要です。
中等症から重症の肺炎は入院治療が原則ですが、軽症で
あれば外来治療も可能ですので主治医とよく御相談下さい。
肺炎にならないためには、日頃から体調を整え、うがいや
手洗いなども大切です。
カゼだと自己診断しないで、早めにかかりつけの医療機関で
受診することが大切です。