突発性難聴② ⇒ 一週間以内に治療を

ある日突然、片方の耳の聞こえが悪くなり、その原因が特定できない
病気をまとめて突発性難聴といいます。

突発性難聴の程度は、軽いものから全く聞こえないものまで幅広く、
急に耳鳴りが起きたと言うだけでもこの病気の可能性があります。
難聴だけではなく、約80%には耳鳴りあるいは耳が詰まった感じがする
耳閉感、約50%には目まいを伴います。

年代別には、10代や高齢者にも起こるが、50~60代に発症のピークがあり、
精神的ストレスが強いとき、風邪の後、体調不良の時などに発症しやすい。
内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官にあって音を感じる細胞である感覚細胞や、
音の信号を脳に伝える聴神経が障害されたために起こると考えられています。

原因は明らかではないが、内耳への血流が滞ったために、感覚細胞や
聴神経が正常に働かなくなるという血流障害説と、何らかのウイルスが
潜んでいて、体の抵抗力が落ちたとき、それが活性化し、聴神経に炎症を
起こすというウイルス説が有力になっています。

治療は、ストレスや過労が背景にあると考えられるので、まず安静が大事です。
また、薬物療法として、炎症を抑えて細胞を保護するステロイド薬
神経に作用し、障害を受けた神経の回復を助けるビタミン12、蝸牛などの
血流を改善する血流改善薬などを組み合わせて使うことが多いようです。

突発性難聴の場合、約4割は完治します。しかし、約1割は改善せず、約5割が
改善はするが難聴や耳鳴りが残ってしまう。治りが悪いのは、症状が強い人、
目まいを伴う人、高齢者と言われています。

両耳に起きることはほとんどないので、完全に聞こえなくなることはありませんが、
逆にそれが発見や治療の遅れにつながっているそうです。

発症から3ヶ月以上経って治療を始めても、改善は期待できないため、
突然の難聴に気付いたら、なるべく早く、1週間以内に治療を受けましょう。